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- ドクターズインタビュー
医師を志した理由を教えてください
一般的ではありますが、社会の役に立てる仕事として医師を選びました。たくさんの専門的な科目があるなかでも内科系を選択したのは、人の生活に関わってサポートできるかなと考えたためです。
また地元で開業するのではなくオフィス街で開業したのは、仕事をされている方でも通院しやすくするためです。糖尿病は予防が肝心で症状が出ていないときにしっかりと生活改善する必要があり、少しでも多くの方に通院いただき、糖尿病予防に向けてサポートできたらと思っています。
糖尿病を放置するとどうなるのでしょうか?
糖尿病を放置してしまうと合併症につながります。糖尿病の特有な合併症としては3つありますが、実際にはほかにも多くの病気と関連しています。心筋梗塞、脳梗塞など命に関わる病気から少しずつ悪化する認知症などです。
特に20代、30代などでは感じなかった体内の変化は40代以降になると現れてきます。血圧、コレステロールなどがたまりやすくなり、血液検査の結果も変わってきます。
仕事で忙しくて検診にこられない方へ
糖尿病は本当に悪くならないと症状が出ません。糖尿病の合併症として代表的な網膜症や腎症などにならないようにするためにも、症状が出ていない間に生活習慣の改善が必要です。定期的に通院していただけるとリスクも減少するので、将来の健康への投資と考えていただけると嬉しいです。
どのような患者さんが多いでしょうか?
10〜20代や40〜50代など幅広くいらっしゃいます。学校や仕事場がこの辺りにある患者さんや、健康診断の結果で異常がある方などに来ていただいています。
患者さんと関わるうえで
大切にしていることは
ありますか?
普段の生活を細かくお伺いするようにしています。糖尿病は食事改善が大切になるので、例えば自炊されているかどうか、食事管理をしてくれる方はいらっしゃるのかどうかといったところまでお伺いしたうえで、誠心誠意でアドバイスをお伝えしています。そのため、気がつけば診療時間も少し長めになっていますね(笑)
今後の展望を教えてください
より患者さんが通院しやすいように変化していきたいと考えています。現状、立地的に通いやすい場所にあり、血液検査を30〜40分で終わらせるなど滞在時間を短くしてスムーズな診療を行っています。待ち時間も無駄にならないように、待受室にて糖尿病の知識を発信中です。
さらにスムーズにかつより良い医療を提供するために、糖尿病の最新機器を導入したり、従業員の方も増員したり、SEも雇って業務の効率化や柔軟なAI対応などを考えています。特に今は私と看護師さんだけなので、管理栄養士を雇って栄養指導の面を強化したり、臨床検査技師を雇って検査面を強化したりする予定です。
ご来院される患者様
へのメッセージを お願いします
糖尿病は予防が肝心な病気です。「仕事が忙しいから」「検査に引っ掛かったくらいでは大丈夫」などさまざまな理由で来院が遠のいてしまう方も多いですが、放置して悪化してしまうと取り返しがつかなくなってしまいます。検査結果だけではなく、少しでも違和感を感じたり、困ったことがあったりしたら早めに相談いただけると嬉しいです。